新人看護師

新人看護師の手技はベテランの経験には敵わない。でも根拠は適う。

若い看護師さんに質問です。

「私は看護師の仕事をしていて良いんだろうか?」と思っていませんか?

テキパキ働くウン年目の先輩方と比べて、あるいはデキすぎな同期と比べて、落ち込む日々を送っていませんか?

特に、就職して最初の1年目を過ごしているなら、落ち込むことも多いと思います。

今日は、「私はできない」と焦っている人に、私が新人だった頃に悔やんでいることも交えて、「新人看護師は、とにかくその手技の根拠を学べ!」ということについて書きたいと思います。

新人看護師は、先輩の指示に左右される

右も左もわからない新人看護師も、それなりに仕事を覚えたら、先輩に

〇〇やってきて

とケアを指示されることがあるでしょう。

例えば○○が検査だったとしたら、その検査の手順を患者さんに説明したり、検査の準備を一緒に行ったり、検査に必要な物品を用意したりしますよね。

すると、新人の行動を見ていた別の先輩に、

なんで◇◇やったの!そういう時は××でしょ??

と怒られる。

新人看護師さんであれば、1回や2回経験したことがあるのではないでしょうか。

なすびー
なすびー
そして大抵、○○を指示した先輩は、××の先輩とは話し合ってくれませんよね。

そこのすり合わせは知らんぷり、放置です。

「××でしょ!」って責められてるの、聞こえてたはずなのにネー。

理由は簡単で、新人以外の<仲間内>で面倒を起こしたくないからです。

でも新人は責められる。右も左もわからなくて責めやすいからです。

理不尽ですよね。

しかし、そもそも自分でその手技をした理由って、「先輩に指示されたから」ですか?

自分の技術に自信がないから先輩の指示に従いました、というのは新人であればある程度は仕方のないことかもしれません。

でも、なぜその手技が必要か、その手技の根拠を理解できていますか?

新人看護師の私に足りなかったものは、根拠だった

今思えば、新人看護師の頃の私には、圧倒的に勉強量と根拠が足りなかったと思います。

私の反省するべき点だと、素直にそう思います。

先輩に教えられてなんとか仕事してはいたけれど、はっきり言ってその手技の根拠があいまいなものもありました。先輩が言っているんだから大丈夫だろうと、心のどこかで考えてしまっていました。

ミスにはつながりませんでしたが、それが新人だった私の大きな後悔です。

看護学生時代にも、先生、実習指導者、時には医師、あらゆる周囲の人たちに「根拠は?」って散々聞かれたはずです。

臨床に出てお金をもらう立場なら、もっとできていて当然だった。イライラされるのも当たり前。

自分に対してはそう思う。

でも周りに対してはそう思いません。

私には、同期の中で、私が一番できない新人だという自覚がありました。だから、できない人ができるようになろうともがいている気持ちはよくわかる。

なすびー
なすびー
だから、新人はとにかく医療書籍を読み込むんだ!!

根拠があれば、何でもできる。(初めて行う手技は先輩についてもらってね)

実際、そうだと思います。仕事を教えている先輩だってニンゲンですから、間違うこともあるわけですよ。

その時に先輩が言っていたからと、根拠もあいまいなツタナイ手技を患者さんに提供しますか?

怖くないですか?

臨床に出た以上、何が正しくて何が間違いか、自分で判断できなければなりません。

自分がしたことの責任は自分でとらなきゃならないんですから。

新人看護師は、まず丁寧に根拠を知ろう

自分の行う手技を患者さんの役に立てたいのなら、とにかく教科書を読みこんで根拠を集めるしかないのです。

ベテランの技術も経験も、すごいものに見えますよね。

自分には敵わないと思うこともあるでしょう。

長年の経験に裏打ちされた看護技術の前では、新人看護師のたどたどしい手技なんざチリのような存在です。かけらも太刀打ちできません。

多少のイレギュラーが起きても、経験に基づいてフォローもできるしね。

しかし、何が一番、あなたの目の前にいる患者の役に立つかというと、それは根拠がある技術に間違いありません。

「しっかりこういった根拠があってその結果こうしました」

そう言えるのなら、いくらたどたどしくても、その手技は間違ったものにはなりません。

まぁ、「こういうときは××でしょ」と言われたら、「こう教科書に書いてありました!」と実際にその先輩に言えるかは別の話ですけどね(苦笑)先輩怖いしね。

とにかく、新人さんが自分のやり方を身に着けるために必要なことは、現場での経験と、根拠を学ぶことです。

教科書が文字だらけで学ぶのがしんどい、という人のためにおススメの医療書籍をまとめているので、参考にどうぞ↓↓

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最後に

新人さんにできることは、少しずつで良いから、コツコツ勉強するし続けることです。

勉強したことは、すぐには成果が出ないかもしれません。
それで、周囲と比較されて、焦ることもあるかもしれません。

でも、続けなければ、そこで終わりになってしまいます。

コツコツやり続けた勉強は、いずれ患者さんはもちろん、看護師としてのあなたの未来を救うことにもなりますから。

カラダを壊さない程度に、やり続けてみてください。

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http://nasubylog.com/2019/03/08/shinzin-hagemashi/

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