心電図を読むのは、得意ですか?
看護師時代、病棟で勉強会をするための資料を作る担当になったことがありました。
勉強会の内容は病棟でアンケートを取って決めたのですが、心電図を学びたいという意見がダントツで多かったです。
(みんな心電図が苦手なんだな……)と思うと同時に、「資料作るなら、心電図の勉強をしなければ!!」という当たり前の事実に気づく私。
まさか自分よりもベテラン勢がいる前で、根拠もあいまいな資料をポンと出して説明するわけにいきませんからね。鳥肌立つわ。
というわけで、心電図、めちゃめちゃ勉強しました。
仕事の合間を縫いながら心電図の細かーい部分まで勉強し、なんとか資料を作り上げました。
1時間の勉強会時間では足りなかったくらいのボリュームになり、上司や同僚からの評価も高かったので嬉しかったな。
サビ残はとても残念でしたが、何より自分の身にもなったのでやって良かったと思いました。
こういうのを世間では社畜というのでしょうか。
さて今回は、資料を作り上げた時に参考にした心電図の書籍2冊をご紹介したいと思います。
心電図が苦手すぎて困っている看護師さんにガチでおススメできる2冊なので、ぜひ参考にしてみてください。
新人看護師必見、心電図のおススメ書籍2選
新人さんだけではなく、中堅以降の看護師さんたちも心電図を学び直すのに最適な2冊だと思います。寄ってらっしゃい見てらっしゃい。まずはこちら。
①ねじ子とパン太郎のモニター心電図
あれあれ、どこかで見たことあるぞ??
はい。
以前『新人看護師がゼッタイに読むべき医療書籍を紹介する。』にも載せましたし、
『新人看護師におススメしたい!ねじ子シリーズについてなすびーが語ったよ。』という記事にも載せました。
ただ、内容についてあまり書いたことがなかったので、こちらで説明します。
もともと私は、この本の前のバージョンだと思われる<初心者のためのモニター心電図>という表紙が水色の本で勉強していました。ポケットサイズの大きさなのに役立つ内容ギッシリ、コスパ抜群な1冊ですよーとは、両記事に書いた通りです。
「ねじ子とパン太郎~」の方は、この本を「便利なサイズはそのままに、より楽しくわかりやすく」しましたよというバージョンです。
具体的には図や説明が追加されています。
茶色とピンクの表紙がありますが、ピンクの方が改訂版で最新(2017年4月発売)ね。
本の中はPart1、2、3に分かれており、最初からそのまま読むと理解を深めながら読むことができます。
そんな普通の読み方の他、P波やQRS波など波形ごとに学べるガイドがついているというのもこの本の大きな特徴です。
ページごとにガイドが設定されているため、例えばP波を学びたいのなら、<P波>のガイドがついたページをたどっていけばそのことだけを学ぶことができ、他の波形とごっちゃにならずに済みます。
ちなみに、カバーの折り返しに心拍数スケールとQTcスケールがついているという、かゆいところに手が届くおまけも魅力です。
②心電図ドリル
これは初出し。どシンプルなタイトル&表紙です。
何かを覚えたい時に、勉強したことを人に教えたりテストで自分を試すと記憶の定着率が高まるそうです。
なんとなく感覚でわかっていらっしゃる方も多いのでは?
自分がどこまで波形の特徴がわかっていて、どの程度まで心電図を読めるのか?
この本ではそんなテストを、三段階のステージに分けて自分で行うことができます。
ステージ1:
波形のどの部分が心臓のどの部分の動きを表しているかや、RR間隔など各項目の正常値を覚えられる基礎中の基礎レベル
ステージ2:
それぞれの波形が心室細動や心室期外収縮など、どんな状態を表しているか
ステージ3:
覚えておいたら良い12誘導の読み方
12誘導はそんなに細かくなく、
「これは特徴的だから覚えて置いたら便利なんじゃない?」
くらいのさらっとしたレベル。
という方も、せめてステージ2までやっておくと役立ちますよ。
そして苦手意識を拭うことができたら、3へとステップアップすればいいのです。
ただ、ガチの初心者が使うには、この本のテスト回答の説明だけでは不足していると感じるかもです。
上記のねじ子先生のヤツと合わせて使うと、より理解が深まると思います。
最後に
どの病棟でも必ずと言っていいほど、心電図の知識は必要となります。
そのややこしさから敬遠しがちですが、しっかり身に着けておけば患者さんの異変をいち早く察知でき、看護師としてのレベルが格段に上がります。
わかりやすい本をスキマ時間に読み込んで、こっそり周りに差を付けちゃいましょう。自分の自信にもつながるからね。
頑張ってください。
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