ひとりごと

元看護師の私が、息子を看護師にしたくない理由。

さて、お子さんがいる看護師さんにぜひ伺いたい。

お子さんを看護師にしたいですか?

なすびー
なすびー
私は、したくないです……

その理由を今日は書こうと思います。

元看護師の私が、息子を看護師にしたくない理由

私が息子を看護師にしたくないなーと思っている理由は、ざっくり以下のコトです。

・人間関係が悪い
・女だらけの中でぽつんと男は色々面倒
・ハードな仕事であることは確か

看護師という職種の人間関係は悪い

「いやいや、そんなことないよ」という声も聞こえてきそうですね。もちろん人間関係の良い職場もあるでしょう。

しかしそんな素敵な職場ばかりであれば、Twitterなどであんなに「人間関係悪すぎて辞めたい」という声はあふれないと思うのです。

なすびーのプロフィール。』や、
看護師は言葉に感情を乗せるからみんなツラくなるのでは?』など、
また他の記事にも散々書きましたが、私自身が人間関係で悩みに悩み、一度辞めています。

看護師として働いて、状況が許せばヒトは他人に対してこんなにも攻撃的になるんだなぁと実感しましたよ。

そんなわけで、一番最初に勤めたパワハラモラハラだらけのあの職場に
「息子を送り込みたいか?」
と自問自答したところで、答えはNoooooo!!って感じですよ。

自分がしてきたツラい思いをするかもしれないところに、我が子を送り込みたい親はいないでしょ。

看護師という職業における男女の問題

ナースマンも増えてきましたが、女性が多数を占める職業という事実は変わりません。

身内にナースマンがいて様々な話を聞いている身だと、女性の中にぽつんと男性がいる、と言う状況は、なんだかんだ面倒だなと感じます。

ナースマン、自分が使える職員用トイレさえ、自分が働くフロアに無かったりするんですね。

他にも女性である私が知らないだけで、男女の差はあるのだろうと感じます。

看護師は激務

最後に、看護師はハードであることは間違いありません。身に染みている。

不規則勤務に残業、ストレスなど、心身を壊しやすい原因オンパレードに加えて、私たちには人の命という重すぎる責任までのしかかってきます。

万が一、息子が命に関わるような重大な事故を起こしたら?

そんなことも脳裏にはよぎり、ただ心配になる。

まぁどんな職業でも心配ではあるんだけれど、
(なにも人様の命の責任を背負う仕事を選ばなくても良いんじゃない?)
とは思ってしまうのです。

もちろん、看護師を目指すか他の職業に就くかは、彼が決めることです。

もし看護師になりたいと彼が言うのなら、その時は看護師のデメリットを挙げ連ねると思いますが。笑

それでもなりたいなら、仕方ない。

看護師という仕事自体は素晴らしいと思ってはいるし、看護師でいるメリットもあるしね。

看護師でない私の親が、私に看護師になることを勧めた理由

高校生の私が進路を決める時、特に母は私に理系を選ぶよう勧めました。

文系に進んだ後に、女性が一人で暮らしていけるだけの安定した職業に就くのは、理系より狭き門になるからという理由でした。

母親の考えに納得し、特になりたい職業もなかったため、両親が医療職なので何となく医療系に進もうとは考えていました。

医療職に進むなら看護師が良いと、今度は両親に勧められました。

両親の職業は臨床検査技師です。

臨床検査技師はひとつの職場でそこまで人数を必要としないため、長く勤める人が多いため人員補充も少ない=転職が激ムズな職種、とのこと。

それに比べて看護師はどこでも働けると、2人とも口をそろえて言ってました。

で、看護師を志し、晴れて看護師免許を取得した結果。

主に心を壊し、1年と2か月で最初の職場は辞めることになりました。

ここで私が言いたいことは2つです。

・どんな職業でも、志がないと続けていくのは厳しい
・その職業を経験しなければわからない内部事情は絶対にある

子どもにはいずれ自立してほしいと思っているので、その時にどんな職業に就きたいかについては、子どもとよく話したいと思います。

看護師と言う職業は素晴らしいけれど

上にちらっと書きましたが、私は看護師と言う職業は素晴らしいと思っています。

一生のうちに誰もが一度はお世話になる職業だと思いますし、命や人生に関わる仕事だからこそ、人を救えるやりがいのある職業です。

同時に『看護師をしているのに暮らせない問題』は深刻で、やりがい搾取と言われても仕方ない現状があると思っています。

子どもが産まれて夜勤が思うようにできず、ワンオペ育児で時短勤務を選択した私の手取りは、16万円に下がりました。

なすびー
なすびー
やっぱり夜勤手当は偉大ですよねぇ……

一人なら、まぁこれでも暮らしていけるかもしれませんが、子どもを抱えてはカッツカツ。
共働きでなんとか生活していける給料ですよね。

(家族すら養えない状況なのに、人様の命という重たすぎるリスクを負ってこの仕事を続ける意味はぶっちゃけ無い……?)

私はそう思いました。

割に合わない。リスクが高すぎる。

だからやんわり、「他の職業を選択したら良いのでは……?」と、幼い頃から彼には伝えていきたいですね。笑

ついでに、職業図鑑で面白いのがあったので紹介しておきます。

お子さんも楽しく読める、夢のある職業図鑑です。

中学高校に通うあたりの思春期の子どもたちは、家庭環境もあるけれど、やりたいことや自分の未来を何にも諦めなくていい年齢だと思うんですよね。

それは大人もそうなんだけど、情熱、集中力、基礎体力など、年齢とともにやっぱり衰えていくんだなぁとひしひし感じるので。

最後に

看護師の現状や、今後の未来を考えると、
「稼げるから看護師になりなさいよ」
とは言えない時代になってきたんじゃないかと思います。

過去の私に現状を伝えられるとしたら、看護師になっていたかは疑問ですしね。

そして、息子も私が最もツラかった時期のような経験はさせたくない。

なすびー
なすびー
そんな風に思える看護師という職業は、やっぱりどこか変なのではないか?
と、そう思わざるを得ませんね。

看護学生の皆さんや、すでに看護師になってしまった新人看護師の皆さんは、同時に他の道を模索するのも一つの手だと思います。

ひとつ伝えたいのは、やりたいことを諦めずにやりましょう。

結局それが自分の人生を救ったりもしますからね。

以上です。

読んでくださってありがとうございました。