以前、新人看護師がゼッタイに読みたい医療書籍という記事を書きました。
この記事の中に少々書きましたが、私は森皆ねじ子先生が書いている、通称<ねじ子シリーズ>が大好きです。
新人の頃に<ねじ子のヒミツ手技>の読みやすさ分かりやすさに惚れ、Lesson1、2を買って勉強し、さらに次々そのシリーズを買い足しました。ツラい新人時代を助けてくれたという恩があるシリーズなのです。
今回は、そんな<ねじ子シリーズ>について、私の愛を大いに語りたいと思います。
新人看護師に『ねじ子シリーズ』をおススメしたい理由
現役の医師が書いている
この本の著者は、森皆ねじ子先生という現役の女医さんです。
医学生時代からイラストレーターとして活動、研修医の頃から医学生向け雑誌の連載で手技の解説をしていたという経歴をお持ちです。
研修医や新人看護師など、いわゆる新人医療従事者は、どんなにその書籍がわかりやすいとしても、根拠が正しいものでなければ読む意味はありません。(医療書籍に限らないな)
そもそも、新人のうちは、その知識が正しいものであるかどうかも判断しかねると思います。新人ですからね。
間違った技術を臨床の現場で患者さんに使えませんよね。
その点、現役の医師が書いているという事実は、安心感につながります。
図がすべて手書きでわかりやすい
ねじ子シリーズの特徴として、マンガタッチの図解が豊富です。教科書のような文章ズラズラ図画少なめという参考文献とは明らかに一線を画します。
ドクターや看護師など出てくるキャラクターが全部パンダやウサギ、オオカミなどの動物で表されています。とてもカワイイ。
気分はマンガを読んでいるよう。しかし、知識はしっかりつく。
できない技術やわからないコトが多い新人だからこそ、勉強は当然しなければなりません。
しかし同時に勉強しなきゃしなきゃという気持ちのハードルを上げすぎると、特に慣れなくて焦ることも多いだろう新人の頃はツラいと思います。
そのハードルを下げてくれるのが、こういったキャラデザインだと読んでいて思いました。
冊数が豊富でそれぞれの分野を深く学べる
<ねじ子のヒミツ手技>と名の付くものだけでも、Lesson1、2、#(シャープ)の3種類があります。Lesson1、2は代表的な手技が載せられたものになりますが、#は手術に関する手技が載せられています。
この『#』に関しては、より詳しく語った記事があります。興味がある方はこちらからどうぞ。
その他に<ねじ子のぐっとくる>シリーズもあり、こちらには<体のみかた>、<脳と神経のみかた>の2冊があります。
さらに<ねじ子とパン太郎のモニター心電図>というものもあります。
私は、これの前のバージョンである<初心者のためのモニター心電図>という本で心電図を学んでいたのですが、こちらは改訂版となっているので、図や説明が追加され、より分かりやすい内容になっています。ちなみに、茶色とピンク色の表紙がありますが、ピンク色の方が最新版(2017年4月改定)なので気を付けてください。
ねじ子先生の心電図の本については、新たに記事を書いています。
他に1冊、私がおススメしたい心電図の本も載せているので、興味があればこちらをご覧ください↓↓↓
改定されたって言ってるけど、<初心者のためのモニター心電図>もかなりわかりやすかったよ……。
ちなみに書籍という形ではないのですが、<パン太郎とチャレンジ!看護クイズカード>というシリーズも第3弾まで出ています。
単語帳のように、移動時間やスキマ時間にクイズ形式で知識を学べる小さなカードタイプになっているものです。
このように種類が豊富なので、自分のレベルや必要とする知識に合わせて揃えることが可能です。
私が持っている<初心者のためのモニター心電図>は、文庫本よりも小さなサイズで厚みも心電図の書籍とは思えないほど薄いです。そのため持ち運びに便利ですし、とにかく心電図がわかりやすく学べる点でコスパ抜群の1冊だと思っています。
心電図に苦手意識を持っているなら、ぜひ読んでみてください。
最後に
私は学生時代、本を買うだけ買って勉強した気になって満足するタイプでした。
そのため、いろいろな本を(一応)読んできました。
このブログに載っているのは、その中の厳選した医療書籍です。
重ね重ねになりますが、「ねじ子シリーズに私の新人看護師時代は助けられた」と言っても過言ではありません。
このブログを読んで<ねじ子シリーズ>を手に取った新人看護師さんたちが、私と同じように間違った道を歩まないことを願っています。笑
積ん読するのはもったいないです。頑張ってください。
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他に新人看護師さんにおススメしたい医療書籍として、言わずと知れた『ズルカンシリーズ』のレビューを書きました。興味があればこちらからどうぞ↓↓↓
教科書や、その他専門書の処分に困っている方はこちら↓↓↓