ひとりごと

自分の後悔を踏まえて、新人看護師に贈りたい言葉。

最初に書きますね。

タイトルの「贈りたい言葉」とは、

「その手技、自分の家族に提供できますか?」

という言葉です。

入職して、やっとの思いで新人と呼ばれた1年を終えて、それから6年も時が経ちました。

今の私が持つすべての手技は、自分の家族がもし患者になって私が働く病院に来たとしても、自信をもって提供できると思えるようになったかと思います。

でも、きっと直前になったら念のため実技の本読み返すだろうし、マーゲンチューブとか母親に入れろって言われたらさすがに先輩にバトンタッチするかなぁ……。

なすびー
なすびー
まあ、いろいろあって看護師は辞めちゃったんだけど。笑

詳しく知りたい方は全部『なすびーのプロフィール。』にまとめています。

自分の家族に提供できる看護技術の獲得を目指せ

私が後悔しているのは、新人の頃にそれが少しも、何もわかっていなかったことです。

毎日必死で仕事をこなしているつもりだった。
ツラい環境で何とか頑張っている自分エライとちょっと思っていた。

入職から半年たって、プリセプターからこの言葉を言われました。

「今やってる手技って、自分の家族にできる?」

私の答えは、「できない」でした。

頑張っているつもりだったのに、そう考えると自分のレベルが低すぎることを痛感しました。

自分が今までやってきたことは何だったんだろうと感じた時に、1回挫折しました。

新人時代、『看護師辞めよう』とは何回も思いましたが、これほど本気で辞めようと思ったことはありませんでした。

プリセプターは「ここがこうわかりません教えてください」って言っても全然教えてくれない人だったから、尊敬はしていないしぶっちゃけ嫌いでした。

プリセプターの仕事を果たせと思っていました。

でも、今でもこの言葉だけは心に残っています。

先輩に言われて気付くだなんて、バカだと思ったよ。挫折したけど座り込んでるヒマもないなと思って、反省してもう一回勉強しまくりました。

新人だった私は、自分の都合しか考えることができていなかったなーと思うのよ。

入職したてで右も左もわからないなら、目の前のことに必死で周囲が見えないのは仕方ない。そう今頑張っている新人さんには言える。自分がそうだったから。

でも、新人看護師だから患者さんに提供する技術のレベルが低くていいかと言えば、それは絶対に違います。

新人の私がやらなければ、その患者さんはもっとレベルの高い技術を受けられたかもしれない。

自分が新人だから、私が提供するレベル低い技術を受ける患者さんに「仕方ないや」って諦めてもらうのは違いますもんね。

手技の手順が書いてある本を読み込んで、必要物品覚えてメモして、自分ができる万全の準備をして、それでもわからないことはわかる人に聞いてついてもらって準備しないといけない。先輩がどんなに怖くても、腹くくらないといけないこともあるよね。嫌だけど。

私の新人時代、看護師1年目には、後悔しか残されてない。

バカだったと思う。本当にバカだったと思う。

でも、それから勉強して実践してを繰り返してきたから、7年の間何度も辞めたいと思いながらも、看護師を続けてこれたのが事実として残りました。

看護師でいることがイヤにならない人なんているのかな

勉強して、実践して、悪いところは反省して直して、また勉強して、実践して……。

それを何か失敗するたびに、患者さんに申し訳ない、周囲に申し訳ない、そんな暗くなる気持ちを引きずりながら折り合い付けてというのを、一生繰り返していくわけですよ。この仕事。

イヤにならない時が来ないわけない。

でもそこから立ち上がる必要が出てくる。

目の前の患者さんを相手にして、明日も働くんだから。

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ただ、労働環境がひどすぎる場合もある

特に新人看護師の場合、その成長具合は周囲の環境に左右される部分も大きいと思います。

人手が足りなくて新人さんを気遣える人員も余裕もなくて、それでも他の新人フォロー手厚くできる場所と同じように成長して咲き誇りなさいって、ムリな話でしょ。

確かに、どんな環境でも最初からテキパキできる人もいる。ちょっと抜けていても、天然な人たらしで好かれる人もいる。

そんな同期を見て、焦ることもあると思います。

なすびー
なすびー
でも『デキる新人好かれる新人』って、ほんの一握りだからね。

大半は自分と同じように焦っているわけよ。

しかし、自分がどんなに頑張って仕事をしても周囲が「できない」というレッテルを張るのなら、そこから這い上がる体力のある人はなかなかいないと思います。

自分を伸ばせない環境にいるのって意味ないし、もったいない。

もししんどいなら、そこで我慢するべきではないと思います。

看護師として働ける場所はそこだけじゃないし、我慢して迷惑こうむるの、最終的にあなたと患者さんだけなんだから。

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最後に

私にも看護師になってから実現したかった夢がありました。でも夢破れて転職しました。詳しく知りたい方は下のリンクからどうぞ。

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自分の手技のレベルを上げることは不可欠です。

『自分の手技は自分の家族に提供できるレベルか』ということを基準にしたら、仕事に対する意識も変わってくるんじゃないかと思います。そう思ったので、今日はこんな記事を書きました。

でも、レベルが上がらない理由は自分だけにあるわけじゃないかもしれないから、ちょっと自分の状況と周りの環境を振り返ったら良いと思うよ。

こつこつ頑張ろう。お互いに。

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看護師としてまだ自信のない新人さんのための記事もあります↓↓↓

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