以前、看護師の辞め方について記事を書きました。
その中に少し書きましたが、最近勢いがあるなぁと思っています。
退職代行サービス。
しかしツイッター上では、看護師が退職代行サービスを使うことに対する賛否両論を目にしました。
そんなわけで今日は、
『看護師が退職代行サービスを使って辞めるのは批判されるべきことなのか?』
について書きたいと思います。
Contents
そもそも退職代行サービスとは?
退職代行サービスとはその名の通り、退職を代行してくれるサービス。
お金はかかりますが、退職に関する面倒なあれこれを自分ですることなく、また今後一切自分で職場に連絡することなく、今務めている職場を退職できちゃいます。
退職代行サービスの有名どころで言えば、『EXIT』や『辞めるんです』、『退職代行ニコイチ』、『SARABA』あたりでしょうかね。
ブラック企業が問題になっている今のご時世、けっこう色々な会社が出てきていますね。
看護師が退職代行サービスを使うのは批判されるべきことなのか?
さて本題です。
看護師が退職代行サービスを使うことは、批判されるべきことなのでしょうか?
「自分で退職できないなんて甘え」「非常識」
そんな声はあるようですが、『看護師が退職代行サービスを使う』と起きることで最も知っておかなければならないのは以下のことだと思います。
病院規定を無視するのはどうなの?
まず、病院規定というものがありますよね。
『退職する場合は3か月前に言ってね』みたいな決まりがいろいろ書いてあるアレです。
『3か月前に言ってね』の裏には、その3か月の間に人員を補充したり異動を考えたりして人員不足になる病棟をなんとか回せるように調整するという意味があります。
しかし退職代行サービスを使えば、依頼者と職場の間にサービス業者が入ってやり取りをするので、辞める本人は依頼さえしてしまえば職場に行く必要がありません。
つまり、病院規定を無視して退職することが可能ということです。
その結果、現場は人員が不足したまま働かなければならず、最終的に患者さんに迷惑がかかるかもしれないという恐れがあります。
では、看護師は退職代行サービスを使うべきではない?
上記のようなリスクがあることは、サービスを利用する側も知っておいた方が良いとは思います。
退職代行サービスは、本来大変なはずの『退職』のハードルをググっと下げます。
その結果、何か少し気に入らないことがあっただけでサービスを利用し、ポンポン退職者が出る……という事態も想定できます。
しかし、
「もうこれ以上は働けない……」
という方に、
「こんな理由があるから使うのは無責任だよ?」
なんて脅しみたいな言葉をかけることは、私にはできません。
なぜなら、看護師1年目で病んだ自分がそのサービスを知ったら、間違いなく使って退職していただろうと思うからです。
職場の人員不足はあなたのせいではない
そもそも、人員不足は職場が解決しなければならない問題ですしね。
「しんどいだけで仕事辞めていたら、どんな仕事も続かない」とはよく言われることです。
まぁ、ちょっとしんどいからってすぐ辞めてしまうのイタダケナイ、となすびーも思います。
でも、「しんどい」以外の退職理由って少なくない?
「仕事内容がしんどい」「人間関係がしんどい」「働くこと自体がしんどい」
その人の「しんどい」がどれかは不明です。全部ひっくるめてかもしれません。
人は基本的に、「しんどい」から仕事を辞めるんです。
そして、その『しんどさ』の許容範囲は人によって違いますし、どれほどしんどいのかはその人にしかわかりません。
しんどい場所にこれ以上身を置きたくないから、退職サービスを使って辞める。
看護師が退職代行サービスを使うメリット
退職の手間が省ける
言わずもがな。みんな退職に手間をかけたくないから使うんですよね。
本来このサービスは、『辞めたいのに辞められない状況に追い込まれた労働者を救う』という目的で作られたモノだそうです。
しっかりした業者に頼めば、もう一切ブラック職場と関わることなく退職できるのは、あらゆる社会人にとってありがたい限りだと思います。
退職によるストレスがかからない
退職をする時に、
「会社の規定に従ったのに辞めさせないと言われた」とか、
「退職まで周囲にチクチク言われた」など、
労働環境が悪いとそんなトラブルまで起きます。
ストレスフルですね。
それらも無視して退職できるなんて、夢のようじゃないですか。
看護師が退職代行サービスを使うデメリット
安くはないお金がかかる
退職代行サービスを依頼するためには、3~5万円ほどの料金がかかります。
3万円あったら、様々な事に使えますよね……。私なら家族でプチ旅行に出かけたい。
本来、退職するのにお金はかかりませんよね。
その退職のために決して安くはない金額をお支払いしなければならないのは、デメリットの一つです。
退職代行サービスを使ったことに対する批判を受けるかもしれない
看護業界は、わりと狭い世界かもと思ったことはありませんか。
たまたま転職先に元職場の上司なり同僚が転職してきて、上記の批判をチクチク受けるかも……という可能性の低い話ですが、一応デメリットとして載せておきます。
まぁ、そうだとしても「だからなんなの?」って話か。
一期一会の方が多いから、不安を抱く必要はないと思います。
看護師が退職代行サービスを使うことに対する私の意見
上記のように、退職代行サービスを使用するには、本来かけなくてもいいはずの決して安くないお金がかかります。
そんなお金を払ってまですぐに辞めたいくらい、その人は追い詰められています。
今の職場でそれ以上傷つきたくないわけです。
過去の自分を思い出した時、私には責められません。
もちろん、人の命を預かる仕事だということを考えれば、病院規定に従って退職した方が良いです。
病院規定に従って辞めれば、新たなスタッフの募集や異動など、スタッフが減ることへの対応が十分できるはずなので、何より患者さんに迷惑が掛からずに済むのですから。
『安易な考え』で退職代行サービスは使わない方が良いとも思います。
ただ、辞めるその時を待って、自分が壊れてはどうしようもないじゃないですか。
退職すると職場に伝えた後に起きたこと
私の一例ですが、退職を伝えて辞めるまでの3か月間、上司や先輩、また数人の同期にもチクチクチクチク色々な嫌味を言われました。
「1年半しか続かないようならどこ行ったってダメ」
「技術がないのによく辞めようと思ったよね」
「職場の迷惑、考えなかったの?」
テンプレ的暴言は一通り言われたんじゃないですかね。
寝れず食べられず気力も底をつきそうだった私に、心療内科の先生は「休職するべき」と言っていたので、ストレスになり続けたあの3か月は本当に苦痛でした。
私が辞めるあの時に退職代行サービスが有名だったなら、きっと私も利用していました。
ですので、個人的な意見をまとめると
『退職時は職場の規定に従うのが最善に違いないけれど、自分がこれ以上は限界だというくらい職場を辞めたいなら、退職代行サービスは大いに利用するべきだ』
なすびーはそう思っています。
看護師はこんな退職代行サービスを選ぶべき
退職代行サービスの会社は増えてきているので、選ぶべき退職代行サービスのポイントを上げておきます。
返金保証がない
返金保証、あった方がいいのでは? ってそう思いますか?
違うんですよ。
業者が返金しなければならない時は『退職に失敗した時』だからです。
お金払ってまで退職したいのに、返金するから後は自分でやってね!に私なら耐えられない。実績の確かなところを選んだ方が良いです。
料金が安すぎない
退職代行サービスの相場は3~5万円です。
かかる料金が安すぎる場合、やはり詰めが甘かったり、結局退職できなかったなどのトラブルにもつながる恐れがぐっと高まるようです。
失敗したくないなら、しかるべき対価を払いましょう。
ちなみに、これらをすべて満たす退職代行サービスは『EXIT』です。
退職代行サービス『EXIT』について
退職代行サービスは、この『EXIT』を皮切りに火が付きました。
CMもやっている大手なので、見たことがある方もいらっしゃるでしょう。
退職にどうしようもなく困った時は、『EXIT』利用を検討して損はないと思います。
ちなみに、退職後にすぐに他の職場に就職したいなら、退職代行サービスを使うのは転職先が決まってからの方が良いと思います。
看護師のおススメ転職サイトは、厳選して用途ごとにまとめてあります↓↓
最後に
退職代行サービスが法に触れないサービスとして出ており需要がある以上、使う人のことを責めたりはできないと思います。
退職を自分でしなくていい時代がきた。
ただそれだけのことです。
そして、退職代行サービスの内容自体は便利だと思いませんか?
様々な理由を持つ個人に対応できるよう、サービスは多種多様な方が良いのです。
いつ誰がどんな理由を抱えて退職をすることになるかは、誰にもわかりません。
退職代行サービスを使うことで仕事に影響が出るなど大きな問題が起きない限りは、しばらく利用されるサービスだと思います。
あと、退職代行サービスを利用しようと思ったけれど、批判されるのが怖い方に一言。
心や体が死ぬことに比べれば、退職代行サービスの利用なんてちっちゃいことです。
ちっちゃいことは気にすんなって某芸人さんも言ってました。笑
転職も退職も、自分が後悔のない選択をできることが一番だと思いますよ!