同じ時期に同じ職場に配属された、同期の看護師。
「同期の存在が心の支えになりました!」
という意見と同時に、
「合わない同期がいて、その人との関係に悩んだ……」
という話も、実によく聞きます。
今日は、
『新人看護師が合わない同期との関係に悩んだ時はどうすればいいか?』
について書いていきたいと思います。
Contents
自分以外の新人看護師が、同期と合わないと思っている理由
さて、同期との人間関係に悩むのは、実はよくある話です。
まず、他の新人看護師さんは、どんな理由で悩んでいるのか見てみましょう。
よく聞く話&調べた結果、多い理由はこちらでした。
① 単純に、同期と性格が合わない
② 同期の仕事が適当すぎてイライラする
③ 仕事ができる同期なので、私ができないことをいちいち指摘してくる
④ 仲のいい先輩がおり、仕事を教えてもらいやすく自分との差がついてしまう
⑤ 周囲に同期と比較されて、なんとなく気まずくなった
この理由の中に、皆さんが当てはまる理由はありますか?
新人看護師が同期と合わないと思った時に考えること
では、上記の例をひとつずつ見ていきましょうか。
単純に、同期と性格が合わない
これは仕方ないね。笑
性格が合わない人は、これまでの人生で何人もいたと思います。
その人と一緒になった時、どうしていましたか?
「同じ部署に配属された同期だから仲良くしなければ!」
と、意気込んでいる人をたまに見かけますが、私はまったく必要性を感じません。
確かに、「この人がいないとダメだ!」と思われる技術レベルの看護師を目指すことは重要です。
しかし、実際に一緒に働いていて楽なのは、
「この人がいれば穏やかに仕事ができるな」
と思われる人の方じゃないですか?
そのためのマナーさえ守れば、同期だからと必要以上に仲良くする必要はありません。
職場では、患者さんに不利益が無いように仕事できればそれでOKなのですから。
同期の仕事が適当すぎてイライラする
たまにありますよね。
ただ、仕事は根拠さえ守っていればやり方は違って良いよね、と以前に別の記事にも書きました。
それを踏まえて、同期の仕事ぶりの何が問題でしたか?
同期の仕事ぶりが自分の仕事に影響が出るレベルなら、それは直接、同期に伝えましょう。
それが改善されなかった時点で、先輩や上司を巻き込むことを考えましょう。
仕事の適当さに迷惑している人は、あなただけではないかもしれませんからね。
仕事のできる同期なので、自分ができないことをいちいち指摘してくる
このタイプの同期、同じ職場にいました。笑
誰しも最初は先輩と一緒に患者さんのもとに行くと思いますが、先輩のフォローが真っ先に外れた彼女は、すぐに他の同期にマウントをとってくるようになりました。
「なんでこんなこともできないの?」と。
しかし、マウントをとる人って、結局自分に自信がないんですよ。
周囲にできないままでいてほしい、自分が一番でいたいからそんなことを言うんです。
しかし、言われる側としてはストレスになりますよね。
対処方法は2点です。
① 勉強して技術を磨き、見返す
② その人に仕事のやり方を訊く
悔しい時は、その人を仰ぎ見て学ぶ。
『林先生の初耳学』、見てますか? パリコレ学の中で、それが美しい視点だと、アンミカさんが仰っていました。
ただ、嫌いで仕方ない人に②は酷ですし、学びたいなら他の人に訊けば済むので、①の方法がやはり王道。
他人に何を言われようが受け流し、自分の技術を磨くことに専念しましょう。
どーせ1年も経つ頃には、仕事できる出来ないの差はほとんど無くなってくることがほとんどです。
多くの人を見てきて思いましたが、マウントをとると確実に嫌われます。
その場のプライドを守るためにそうしているのかもしれませんが、その職場で長く働きたいなら、長期的に見て賢い方法ではないと思います。
コツコツ自分の技術を磨きましょう。
先輩に教えてもらえるから差がついてしまう
調べた中で唯一この理由だけは、「だから何?」って思いました。
先輩にその同期が仕事を教えてもらえるなら、自分はその同期から教えてもらえるからいいことづくめじゃないの?
まぁ、その子の性格が悪くて情報共有したがらないかもしれないし、どんな状況なのかはわかりませんが、教えてもらえる子がやっていることを学べばいいので、むしろこれは自分も仕事できるようになるチャンスです。
周囲に同期と比較されて、お互い何となく気まずくなった
これもワリとありがち。
私は、「周囲が新人同士を比較することのメリットは無い」と思っています。
気まずくなるくらいならまだ良いのですが、それが仕事に支障をきたすようならダメ。
新人同士なら比較されるのは仕方のないことだと割り切ることも、心を守るためには重要ですよ。
繰り返しになりますが、別に仲良くする必要はないので、仕事だけはしっかりできるようにしましょう。
新人看護師が合わない同期と仲良くするメリット
上では、例を挙げてそれに対する私の考えを書いてきましたが、次は感情論ではなくメリットを書きますね。
合わないなと感じる同期と仲良くするメリットは以下です。
仕事で協力しやすくなる
体位交換や清拭など、看護業務の中には行うのに人手が必要な業務がいくつかあります。
高齢化のこのご時世、認知症患者さんの採血や点滴などもそうなることがあるのではないでしょうか。
その時に、協力しやすい体制を作っておけば、コワイ先輩に声をかけずに済みますよね。笑
職場に行きやすくなる
自分の仕事ができればそれで良いと散々書いてきましたが、周りが敵ばかりだと感じる職場はやはりストレスフルで、行きたくないですよね。
声をかけられる同僚が一人でもいると感じられることは、精神的な負担を軽減してくれます。
自分に入ってくる情報量が多くなる
孤立すると、必然的に情報はなかなか入ってきません。
話せる人が多ければ多いほど、職場で働いていくのに必要な情報が入ってくるのは間違いないです。
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以上のようなメリットがあります。
合わない同期と仲良くするのは難しいかもしれません。
しかし経験上、仕事の時だけ割り切って会話すると、自分のためになることが多いです。
合わない同期がいるのは当たり前のこと
どこにだって気に入らない人間はいるし、自分を気に入ってくれない人間もいます。
結論から言うと、協力体制がとれれば仕事としては問題ありません。
全ての同期と仲良くなれればベストだけれど、そんなことが出来ると思いますか?
ただ、あまりに協力体制が取れない同期がいる場合、仕事に支障が出るので少なからず問題が出るはずです。
信頼できる先輩や上司がいるなら相談してみると良いでしょう。
最後に
今日の記事を書いてみて、同期と合わない時の解決策をズバッと書ければ良いのですが、人間関係ってメンドくさいですよね。
「こういうパターンの場合はこう!」という正解がないなと改めて思いました。
私は正直、「同期がいない方が楽だな」と思ったこともあります。
そう思ったのは転職した時でした。
中途採用だったので、同期がいませんでしたからね。
その一番大きな理由は、比較されないからです。
ただ、同期がいてもいなくても、自分のやることは結局変わらないんですよ。
同期との関係に悩んでいる方は、このことを今一度思い出してみてくださいね。
終わり。