「手術室で働く私は病棟の看護師よりエライ！」
「外科は内科よりスゴイ！」
「病院勤務は施設勤務よりスバラシイ！」
はい。全部聞いたことがあります。
看護師と言う職業は、このようにマウントの取り合う場面が他職種より多い気がしてなりません。
今日はタイトル通り、看護師のマウントの取り合い合戦について書きたいと思います。
結論から言うと、無駄だからもうやめません？
マウンティングしたがる看護師の心理
前提として、人がマウンティングしたがる理由としては
・自分に自信がない
・承認欲求に飢えている
・負けず嫌い
ということが挙げられます。
自分に自信が持てない人は、自分自身を認めることができず、
『自分ではない誰かに自分のことをどれだけ認めてもらえるか』
が、自分自身を承認できる基準になってしまいます。
看護師はそれが顕著に表れる職業かもしれません。
激務の職場ではみんなが忙しく働いていて、他人のことを気にする余裕がありません。
全員がそれぞれ自分なりに頑張っていますが、周囲が見えず特にオーバーワークだと、『自分だけが頑張っている』という感覚に陥りがちです。
でも、みんなが自分のことに一生懸命だから、誰もその頑張りを気にかけてくれません。
結果、わかりやすい形で相手より自分の方が上であることを示してしまう、いわゆるマウンティングにつながるのだと思います。
また、負けず嫌いであることも、マウンティングを起こす理由のひとつになることがあります。
私自身は、負けず嫌いであること自体は問題ないと思います。
負けず嫌いな人は向上心があったり、『負けない』ために努力を重ねたりと、ポジティブな面も多いと思うからです。
ただ、その人が負けず嫌いになった背景に
・自分に自信がなく、常に一番でなければ不安
・周囲を見下したい
といったネガティブな思惑がある場合は、少し心配です。
自分だけで自分を高めていける『負けず嫌い』ならば良い。
しかし、周囲を巻き込みつつ「私はこんなにできるのに周りは……」みたいな目に見える態度をとる『負けず嫌い』は、ぶっちゃけ面倒じゃないですか？
マウンティングされた側の看護師はどう思うか
上記の理由からマウントを取る看護師もいるわけですが、それに対して私が思うのは
「それって逆効果じゃない？」
と言うことです。
マウントを取られた時って、「めんどくせぇな」と思いません？
私は思います。笑
認められたくてマウンティングしたのに、周囲には（なんだコイツ……）と思われ、距離を置かれてしまう。
結果、得たかったはずの承認欲求は得られず、自分を認めてくれたかもしれない人も離れていってしまうという状況が作られます。
マウンティングした人間がぽつんと残り、（なぜこんなことが起きた？）みたいにボー然としている例も見たことがあります。
まぁ、単純に嫌がらせでマウントを取ってくる人もいるでしょうから、その人はそれで良いのかもしれませんが。
どちらにしろ、職場の環境を悪くする要因のひとつにはなりますよね。
また、上記のように『面倒な負けず嫌い』からは、残念ながら人は離れていきやすくなります。
もちろん、「仕事は仕事」と割り切らなければいけないし、割り切れる人の多い職場なら、人が離れていっても協力するべき時に協力さえできれば大きな問題は起きないでしょう。
しかし、この仕事において人間関係の影響がどれほど大きいか、看護師である皆さんはお分かりのはずです。
加えて、どうせなら人間関係の良い職場でストレスなく働きたくないですか？
看護師がマウンティングするのは百害あって一利なし
以上の理由から、マウンティングは承認欲求を満たす方法としてはリスクが高すぎます。
看護師の皆さんは、もっと看護師であることそのものや、自分自身に自信を持ってください。
まず大前提として、看護師免許をとったり、看護師として働けているということは、誰にでもできることではないのです。
念のため書いておきますが、他職種が看護師に比べて劣っているということではありませんよ！！
専門的な勉強を数年し、国家試験を通ったこと自体がスゴイこと。
看護師として働き続けることだって、ヒトの命の責任を常に背負っているわけですから、それこそ誰にだってできることではないです。
看護師である皆さんは、素晴らしい。
どこでどんな働き方をしていようが、素晴らしい。
足を痛めて、看護師を辞めざるを得なかった私は、そう思います。
最後に
マウントを取りあうのはもうやめましょう。
みんなで足を引っ張りあって、みんながツラくなって、一緒に奈落の底へ落ちていかなくたって良いんだよ。
人に厳しすぎる態度で接することも、傷つくとわかっていて言葉を投げかけることも、必要ないことです。
不毛な争いはもうやめよう。
私が伝えたいことは以上です。
お読みいただきありがとうございました。
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