こんにちは、なすび―です。
さて今日は、『新人看護師さんが1日の振り返りを行う重要性とそのコツ』について書いていきたいと思います。
そもそもなんで振り返りをする必要があるの?
振り返りって具体的にどうしたら良いの?
一日の振り返りをする理由や、そのやり方に悩んでいる新人看護師さんは参考にしてください。
Contents
新人看護師が一日の振り返りを行うと得られるコト
まず、新人看護師さんが1日の振り返りを行うべき理由は何でしょうか。
私は振り返りをすると以下の見返りがあるため、特に新人さんには振り返りが必要だと思います。
・自分のできない部分の把握
・自分ができる部分の把握
・業務の改善点の考察
以上のことが振り返りで得られる効果です。
ひとつずつ見ていきましょう。
自分のできない部分の把握
自分のできない部分を知らずにがむしゃらに勉強するのと、自分の不得意を知った上でそれをつぶしていくのとでは、成長スピードが格段に違います。
苦手を知り勉強するべき部分を洗い出し、それを克服する努力をすることで、より早く成長していくことができます。
自分ができる部分の把握
以前、新人看護師さんはストレスを溜めすぎないようにしようねという記事を書きました。
新人看護師と言う立場は、周囲も自分自身も、『できない』部分に目が行きがちです。
ですので、自分の良いところ、できるところがわからなくなったら、入職したてのころと比べてみてください。
自分の成長を噛みしめる瞬間を作りましょう。
業務の改善点の考察
その日1日の仕事の流れを振り返って、特に失敗したかなと思う点について
「あの時はどう動けば良かったのか」
「失敗した原因は何で、次からはどうするべきか」
など、改善点を考えましょう。
失敗は誰にでもあります。
しかし、それを「失敗しちゃったなー、残念」だけで終わらせると、厳しいことを言いますがあなたはそのままで終わりです。
失敗に関する名言は色々ありますが、私は
『私は失敗したことがない。ただ、一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。』
という言葉が好きですね。
失敗は失敗なのですが、その振り返りを行い改善点を見出すことで、成功の糧にしていくことができるんですよ。
ミスした時は落ち込みますよね。
しかし、落ち込んだまま終わるのか、そこから何かを得られるようにするのかは自分次第です。
新人看護師が振り返りをする時のための具体的方法
振り返りには、以下の手順を踏みましょう。
① 今日一日の仕事の流れを思い出す
② 失敗したと自分で感じたことや、改善(できそうな)点を洗い出す
③ 改善に必要な知識を確認する
④ 改善方法をなるべく具体的にまとめる
⑤ 最後に自分のできたことを思い出す
あくまでなすびーオリジナルの振り返り方です。
頭の中だけで振り返りを行ってもOKですが、なすび―はアホですぐに忘れてしまうので、落書きのような感じですが紙に書き出して頭の中を整理していました。
ポイントだけをまとめますね。
改善に必要な知識を確認する
これが振り返りの中で最も面倒ですが、これをやらないと振り返りの効果が激減します。
教科書専門書を引っ張り出して、知識の根拠を確かめましょう。
だって、できないことをできるようにするための振り返りですもんね。
ここだけは頑張ろ。
改善方法をなるべく具体的にまとめる
まとめるのは頭の中だけでも良いし、メモにとっても良いと思います。
自分に合ったやり方を選びましょう。
例えば、
「この処置が上手くできなかった……次はどうしようか」
という時に、私は処置の全体の手順に加え、自分の失敗したポイントを赤ペンで書き込み、小さなメモにして次の処置の前に確認できるようにしていました。
最後に自分のできたことを思い出す
何かを行う時に最後に良い印象を残すことは、そのことに対する印象をアップさせるだけでなく、メンタル面で非常に大きな効果があるそうです。
自分はできないんだ、まだまだだと自分に思い知らせて終わると、自分を追い詰めることにもつながりかねません。
ひとつだけでもいいから
「今日、これは上手くいったな」
「患者さんにありがとうって言ってもらえた」
「この動き方はけっこう良かったと思う」
みたいな感じで、「私なかなかやるじゃないか」って気持ちで一日の振り返りを終えてほしい。
という、新人時代メンタルぼろぼろだったなすびーの希望です。
新人看護師が一日の振り返りをする時のコツ
さて、新人看護師さんの場合、毎日ストレスにさらされているのではないか……と心配ですので、ここで振り返りのコツを2つ書いておきましょう。
・できなかったからと自分を責めない
・できた部分を知り、自分を褒める
自分のことを褒める必要性については上記に書いた通りですが、
自分のストレスを増やさない
ことが根本的に大切だと思います。
人の命を預かる現場では緊張の糸が張り巡らされています。
責められることも多いでしょう。
褒められることが極端に少ない環境を経験し、ツラく思う方もいるでしょう。
ただでさえ毎日がストレスフルなのに、自分で行う振り返りでさらに自分を責める必要はありません。
振り返りをするだけ、あなたは前に進んでいます。
過去は変えられない。
だから先に進むしかない。
そのために失敗と向き合っているあなたは素晴らしい。
新人看護師にとって振り返りは大切だが
繰り返し言いますが、振り返りはダメージを受けるためにするものではありません。
例えばインシデントを起こした時。
「なぜあの時にああしなかったんだろう」
「もっとこうすれば良かった」
「私はダメな奴だし、周りからもそう思われただろう……」
など、マジメな人であればあるほど、余計なことも次々に考えて、自分を責めてしまいがちです。
マジメな人って損なのよ。
でも、人に責任を押し付けてヘラヘラして何とも思わないような、フマジメ人間にはなりたくないじゃない?
マジメな人の頑張りは意外と陰で見られているし、フマジメさはちょっとした隙にバレたりします。
話がそれましたが、ここでひとつ伝えたいことがあります。
疲れてしまって、振り返りを行うことが自分のストレスになるのなら、今すぐに振り返りを行う必要はありません。
もちろん、忘れないうちに振り返りを行えることがベストですが、心身ともに疲弊することもあるでしょう。
そんな時は、まず心身を回復させることが先。
美味しいモノを食べ、よく眠り、晴れた空の下でギターを弾いたり自転車でどこまでも走ったり、カラオケで大声で歌ったり。
あなたが好きなことをしたとして、それを責める権利なんて誰にもありません。
そうしてパーっと発散できたら、少しずつ自分のペースでまた頑張れば良いのです。
振り返り自体は、いつでもどこでもできます。
決して無理しないようにしてくださいね。
最後に
新人看護師さんのステップアップに必要なのは、
自己目標設定と振り返り
ではないかと思う今日この頃です。
自己目標を設定しようとい記事はこちらです↓↓
こちらも合わせて参考になれば嬉しいです。
繰り返しますが、何をするにしても、自分まで自分を傷つけないようにしてください。
自分だけは自分の味方でいてください。
それが、心を壊さないことにつながると思います。
読んでくださってありがとうございました。