ワンオペ育児ををしながら仕事をするのは、思った以上に大変でした。
新米ママナースだった頃の大変さは、以前、記事にまとめてあります。
毎日が戦争のように忙しかったあの頃を振り返って思うのは、
「育休中にもっと共働きするための準備をしておけばよかった!!」
ということです。
仕事が始まってしまうと、準備しようにも貴重な休みを何かと使うことになります。
そうなると、体が休まる暇がありません。
今回は、
『ママナースが共働きを実現するために育休中にやっておきたいこと』
を具体的にまとめたいと思います。
Contents
育休明け共働き看護師の問題点をまとめてみた
以下は、実際に1歳児を抱えて共働きしていた私が感じた問題点です。
・仕事家事育児でとにかく忙しい
・夜勤ができず、給料がダダ下がり
・慢性的な睡眠不足
・慣れない環境からのストレス
これらは以前、『ママナースの無理ゲーさを、1歳を抱えて8か月働いた私が語る。』という記事の中に書いたことです。
加えて、こんな問題点もありました。
仕事が終わらないことで積み重なる罪悪感
独身だったり、結婚しても子どもがいない頃なら、即入をとるなど仕方のない残業もできました。
しかしママナースになると、保育園のお迎え時間という絶対的な限界が来ます。
人手不足や、そうでなくともたまたま忙しい日だったりすると、どこをどうやっても時間で終わらない仕事量を受け持ったことが、皆さんもあるのではないでしょうか。
自分で終わらせられない仕事は、当日にやらなければならない仕事は他の看護師に頼まなければならず、その他は明日明後日の自分の仕事になっていきます。
次の日も仕事が終わらなければ、以下略。
それを繰り返すうちに、「自分がいることが病棟全体の負担になっているのではないか?」という罪悪感を抱えました。
周囲の理解がある職場だったとはいえ、周囲の人の負担になり続けているという事実はツラかったです。
家でデスクワークを片付けようにも、患者さん自身の個人情報を自宅に持ち帰ることなんて絶対にできません。
万が一漏れたら大惨事ですからね……。
そんなわけで、八方ふさがり感が否めませんでした。
子どもが体調不良になったら迎えに行くのは絶対に私
「うちは子どもが熱出したら、旦那さんと交互に迎えに行けます!」というなら、まだ大丈夫。
我が家の場合は、私が迎えに行くしかありませんでした。
夫が指示を出さないと、部下が働けなくなるという仕方ない理由があったためです。
保育園に通いたての頃の息子は、ガチで2週間に1度くらい熱を出していました。
ほぼ月一で休んだり早退になるので、仕方ない事なんだけれど職場には申し訳ないし……。
育休のブランクがキツイ
私は11か月間の育休を取得しました。
育休前に仕事のメモもしっかり取っていたし、育休中は勉強もしたし、まぁ大丈夫だろうと高を括っていました。
しかし、忘れていることは忘れているし、病棟でいろいろ変わったこともあるのでメモもたいして役には立ちませんでした。
ほぼ一から聞いてやり直さなければならなかったのは想定外でした。
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以上が、私が共働きママナースをする上で大変だったことです。
想像はしていたものの、ここまで大変だとは正直思っていませんでした。
できるはずだったことができずに、早く取り返さなければという焦りだけ先走り、働きたいのに休まなければならない……。
とにかくすべてが自分のストレスになっていた気がします。
共働きのために育休中の看護師が準備できること
では、上記を踏まえて、ママナースが育休中にしておきたいことをまとめます。
・子どもが体調不良時の対処方法をルール化する
・家事を時短するシステムを作っておく
・復帰後に向けて勉強する
・ママが働きやすい職場に転職を検討する
では一つずつ見ていきましょう。
子どもの体調不良時の対処方法をルール化する
子どもの体調不良は突発的で避けられません。
いざ熱を出した時、いつ誰が迎えに行くかをよく話し合っておくことが重要です。
お互いの実家も近くにあるなら、協力を仰ぐのも良し。
加えて、育休中に情報を集めておきたいのが病児保育です。
保育園とは別に登録しておくことで、例えば子どもの熱は下がったけれど保育園には連れていくには心配だという時に活用できます。
しかし私のケースですが、復帰する3か月前に近所にある病児保育を2件あたったのですが、どちらも定員がいっぱいで受け付けてもらえませんでした。
早めに探しておきましょう。
家事を時短するシステムを作っておく
時間はカネで買えますが、逆はムリです。
ワンオペ育児をしていた私が一日にしていた家事を例に出してみます。
保育園準備、二人分(私と子ども)の身支度、料理×3(子供用&大人用)、至る所の掃除、洗濯、洗濯物たたみ、皿洗い、風呂掃除&風呂準備&入浴、寝かしつけ。
ざっくりでもこれだけのタスクがあります。
これを8時間仕事をした上で、通勤&保育園送り迎えをし、その上でひとりですべてやります。
時短勤務をする前は、自分の時間などありませんでした。
具体的な時短の方法を見ていきましょう。
① 時短家電の導入
おススメ時短家電は、別記事にまとめました↓↓
共働きを助けるための家電って想像以上にたくさんあります。やはりニーズがあるのでしょう。
上記の通り、費用対効果を考えるべきですが、使えるものは使うべきです。
② Oisixの導入
Oisix自体は、もう有名ですよね。
Oisixには『KitOisix』というミールキットがあり、特にこれが優秀です。
このキットを使うと20分で主菜、副菜が1品ずつ作ることができます。
しかも使う野菜はカット済みですぐに使えます。
食材を買ってきて一から自炊しようとすると、どうしても時間と手間とお金がかかりますが、これを導入すれば特に時間と手間がぐぐっと省けます。
何より時間が惜しいけれど、健康にも気を使いたい人向けだと思います。
この『KitOisix』に関しては別記事にて詳しくまとめています↓↓
③ 家事代行の導入
そもそも、家事自体を他の人にやってもらえばなんの問題もない。
できるだけお金をかけたくないとは思うので、家庭に合った価格帯のものを選びましょう。
おススメできる家事代行サービスをまとめた記事がようやく完成しました。
参考になれば幸いです↓↓
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導入にかかる金額を見た時に、
そう思うかもしれません。
もちろん費用対効果を考えることは大切です。
しかし、最低3歳、出来れば子どもが一人で何でもできるようになる(はずの)4~5歳までは、そういうモノにお金をかけて損はないですよ!
それで浮いた時間を、子どもと、自分のために使えるわけですからね。
何よりかけがえのないものだと思います。
復帰後に向けて勉強する
復帰して時間が無くなってから、もっと勉強しておけば良かったとは何度も思いました……。
復帰後に配属される部署が決まっているなら、それに向けた勉強をしておきましょう。
ついでに苦手分野を克服しておくと、後々のストレスも軽減されて良いと思います。
勉強に使える医療書籍はいろいろ記事にまとめました。
医療書籍の記事は新人看護師さん向けのタイトルが多いですが、わかりやすく復習にも最適な書籍ばかりなので、すべての看護師さんの参考になると思います。
ママナースが働きやすい職場に転職する
ママになってからストレス少なく働くためには、やはり職場の理解が不可欠です。
ぶっちゃけ同じ立場で経験してみないと、実際の大変さってわからないじゃないですか。何事も。
そのためママナースの少ない職場では、残念ながら子どもにまつわる休みや働き方に対する理解は乏しくなりがちです。
ママナースが多く働き、状況を理解してもらえるということは、やはりありがたいものです。
ママのストレスが無くなることが、家庭のストレスを減らします。
この機会に、一度働き方を考えてみると良いと思います。
「育休もらったのに、そのまま今の職場は辞めにくい……」
そうですよね。私もそう思います。
ただ、上にちらっと書いたように、子どもが自分のことを少しずつできるようになるまでは、負担を軽減したほうが経験上うまくいきます。
もちろん職場と相談にはなりますが、子どもに手がかかる時期のみパートで働き、子どもが3歳以降になってタイミングが整ったら正社員に戻してもらうという手もあります。
保育料を見ても0~1歳の頃が一番料金がかかります。
それだけ保育士さんたちも手をかける時期だということですよね。
この時にかかるお金や手間は諦めて受け入れ、なるべく家庭の負担を減らすことに注力するのがベストだと思います。
今務めている場所が働きやすく辞めたくないのであれば、職場はもちろん家族とも相談し、パートとして働くことを検討してみると良いと思います。
育休を終えた看護師が共働きをすることに疲れたら
『病児保育に預ける』って簡単に書いてしまいましたが、子どもが具合悪い時まで預けて働かなきゃいけない状況に対して、疑問に思うこともあるでしょう。
自分自身を責めたり、周りに責められたりすることは、ガッツリ母の心を削ります。
きっと「仕事なんだから仕方ない」と、十分すぎるくらい頭ではわかっていますよね?
でも、
(こんなに小さい我が子を預けて働いて、我が子との時間を犠牲にしてまでお金を得なければならないのか?)
割り切るのは難しいけれど、割り切れなかったら自分が傷つくだけです。
子どもが小さいうちはやっぱり家にいよう、という判断も間違いではないんですよ。
保育園に預けて働き子どもと適度な距離を保つことで解消されるストレスもあるのですが、子ども預けて働くこと自体がしんどくなることもあるでしょうし。
ただ、「今まではバリバリ働いていたのに……」と家にいることに罪悪感があったり、いずれは復帰しようと思っているなら、転職サイトに登録しておけば次の職場を何となくでも探しておくこともできます。
特にママナースにおススメの転職サイトをまとめた記事も書きました↓↓
この記事が、ひとりでも多くのママナースさんの助けになることを願っています。
最後に
私がこの記事を通してもっとも伝えたいことは、
『ママナースはできるだけ負担を減らした方が良い』
ということです。
仕事家事育児を全部100%やるのは、ほぼ不可能です。
どこかで手を抜かなければ、カラダを壊してしまいます。
母親が心身を壊したら、子どもはどうなりますか?
出産したら子どもにすべてを捧げなければいけないなんて言うつもりは全くないし、自分の人生は自分の人生だと私は思います。
ですが、産んだ以上、子どもに手がかかる時期はかけてやらないといけません。
もうあなた一人だけの人生ではなくなりました。
だからこそ、まずは母になったあなたの心身のことを第一に考えてほしいのです。
看護師にはそうしようと思えばいろんな働き方があるのですから、どうか気負わずに。
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